ビートルズについて

書けるうちに、書いておこう作戦笑

ビートルズ聴いてたんで、ビートルズの話題をしようかな、と。

日本人でビートルズ聴いたことがない人いないと思うけど。問題なのは、たとえば夏目漱石なんかも同じようなところがあって、「経験」済みだと思って、「今さら感」があるところだと思う。実はぼくもそうだった。

でも、ベートーベンでもベラスケスでも小津安二郎でも、誰でもいいけど、もちろん好き嫌いはあるのは当然だけれど、それらが歴史的に評価されているのは必ず理由があるからであって、その理由を「知ろう」と思わない知的好奇心を損なう状態は、カルチャーに興味がある人にとってみるなら、とてももったいないことであるに違いないとぼくは思う。

なにが、それほど、なんでそんなにビートルズが凄いのか、というと、とにかくいえるのは、彼らは他のバンド、たとえば同時代のストーンズキンクスやフーなんかとも、ぜんぜん違って、それ以降のバンドも、いくらビートルズに影響を受けた、といっても、ビートルズのような音楽は、彼ら以外に、存在しない。根底から、違う。

音楽ライターの久保憲司さんが、「前衛音楽に興味があったのは、『レボルーション9』のようなヨーコに影響を受けて難解な曲を作ったレノンのほうじゃなく、むしろポールのほうだ」とおっしゃっていたけど、ぼくも同感だ。ビートルズの性格の在りかたに、最も影響力をもたらしていたのは、ポール・マッカートニーの音楽というより、関わり方というか、ざっくりいって「思想的」なものだと思っている。ヨーロッパではビートルズは当時、鋭敏な耳を持つ若者たちにとってポリフォニックな音楽(複声)として聴かれたからこそ喝采されたんだと思うし、アメリカでは間違いなくノイズ(混沌)ミュージックとして聴かれたんだとぼくは思っている。ビートルズはそれまでのハーモニーという音楽的には当然の調律的な既成概念を、根底から覆したのだ。

それがのちのNYのクラブ・シーンや、パンク・シーンにも繋がるし、ソニック・ユースらの音楽にも繋がるし、たとえば100年前のワーグナーを持ち出してもぜんぜん違和感はない。ビートルズ自身が影響を受けたブルースやオールド・ロックンロールとは根底的に違う「何か」が、彼らにはあって、もちろん、エルビス・プレスリーとも違うものがあって、彼らは敏腕マネージャーのブライアン・エプスタインと共に、意図して戦略的にそれをやったのだ。

同じ「労働階級魂」としてのノーザン・ソウルを持っていたはずの彼らが、なぜ90年代のオアシス登場までずっと否定されてきたかは、「権威」以外にも、そういうところも含めて、大きな問題がある。こういう観点を音楽評論家の方々がどういっているか全然ぼくは知らないけど、いつかブログで書こうと思う。

アンソロジー 1

アンソロジー 1

ちなみにぼくがいちばんビートルズで聴いているのは、オリジナルアルバムじゃなく、アマチュア時代から解散までのデモトラックの入ったアンソロジー盤。6枚もあるので、通して聴くと、6時間くらいになっちゃうんだけど、たいてい最後まで聴いてしまう。彼らの「軌跡」がうかがい知れてよいから、という満足感だけじゃなく、音楽以外でもすべてに通じる「創作」というものの真実が、このCDには刻まれているのだ。

ビートルズをちゃんと聴いたことのない人は、とりあえず最初に聴くなら、3rdの『ア・ハード・デイズ・ナイト』か、7thの『リヴォルバー』がいいと思います。普段音楽が趣味じゃないって人は、6thの『ラバーソウル』をお勧めします。『ア・ハード・デイズ・ナイト』はジョン・レノンのポップが爆発しているし、『リヴォルバー』はとにかくRockしている名盤。

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